産後尿もれが治りません。いつまで続くんですか?
出産から2ヶ月も経ったのに、まだ尿漏れが続く…と言うご相談をよくお受けします。
- 急にしゃがんだり、くしゃみをした時に…
- 立って抱っこをしてると…
- 重いものを持った時に
- 上の子を追いかけようと思って小走りしたら…
このように、産後の生活の中で尿もれが気になったり、そんな自分にショックを受けたりしていないでしょうか?
「いつまで続くの?」と不安になっている方も多いかもしれません。
でも!安心してください。尿もれは良くなる可能性があります!
尿もれと聞くと「まさか自分が?」とショックを受けるかもしれませんが、妊娠〜産後では多くの人が経験するもので決して特別なことではありません。
産後3〜4ヶ月で膀胱と子宮の位置が元に戻ればほとんど良くなると言われています♡
この記事では、その尿もれの原因や予防・対策についてお話ししていきたいと思います。
実は私も尿もれ経験者
私自身、2人の妊娠中から尿漏れがありました。
こんなものやろー、今だけだよね!
ただ、1人目と比べた時、
やっぱ2人目の産後の方が我慢がききにくかったし、量も多かった気がします。
それは、ちゃんとケアができてなかったんだなって、今ならわかります。泣
妊娠中も大切な骨盤底筋。
そして、ダメージを負ったおまたをケアしてあげることが産後も大事!
また、実は次の妊娠やこれから先のトラブルを予防するためにも大切になってきます。
私はケアを怠ったためか、尿もれは産後1年経って落ち着きましたが「お湯漏れ」が何年か続きました…
病院レベルじゃないけど地味に不快だったし、なかなか周りに言えませんでした。
でもその尿もれ、実は理由があります。
産後の尿もれはなぜ起こるの?
出産に向けての身体の変化
産後の尿もれの多くは、実は妊娠中からあるママも多くいます。
その理由としては
- 赤ちゃんの成長と共に骨盤が広がり骨盤周りの筋肉に負担がかかる
- 赤ちゃんの成長に伴い、子宮が膀胱を圧迫
- 出産に向けてホルモンの影響で骨盤周りの筋肉・靭帯が緩む
大きくなるお腹を支えるために、骨や筋肉に負担がかかります。
骨盤周りの筋肉に負担かかることで、臓器や尿道をしっかり支えられなくなり尿もれが起きます。
分娩の影響
出産の時に、赤ちゃんはママの骨盤を前後左右に押し広げながら外へ出てきます。
その時に、
- 骨盤周りにある神経が圧迫されて、一時的に麻痺が起きる
- 骨盤周りの筋肉・神経がお産の時に傷ついてしまう
そのような事が起きて、産後おしっこを我慢したり、おしっこを溜める力が弱くなって尿もれが起こりやすくなると言われています。
また尿もれ以外に
- トイレの回数が多い
- 残尿感がある
- 水の音を聞くだけでおしっこが急にしたくなる
などの漏れる以外のトラブルも起きる方もいます。
「尿もれして情けない…」なんて、自分を責めないでください。
赤ちゃんを守る為に、大好きな我が子のために頑張ったママは本当に凄い。尿もれは、あなたが悪くて起きる事ではなく「妊娠〜出産の過程」で多くの方が経験しています。
気軽に私に相談してください。一緒に解決させましょう!
尿もれはいつまで続くの?
産後の尿もれは個人差がありますが、通常3ヶ月以内で骨盤周囲の筋肉や神経が修復されて自然と回復すると言われています。
ですが、半年以降でも改善しない方は全体の3割程度見られ、その場合は長期化する可能性があると研究結果で出ています。
産後1年以内の女性の尿失禁有訴率は32%であり、特に産後4ヶ月以降でも28%の高率で尿失禁が残っていることが確認されました。産後3ヶ月で尿失禁がある場合、長期的にその症状が残存する可能性が高いことが示唆されています。
産後の女性における尿失禁有訴率および医療機関受診率の実態調査
日本女性骨盤底医学会誌|第17巻1号2020年
出産後すぐは特に体が回復していないため、尿もれが続くことは自然なことです。
今すぐお家で出来る尿もれ対策
対策が必要と言われても、何からしたらいいですか??
今すぐ取り入れられる対策はこちら!
身体に負担のかかる行動を控える
- 重い荷物を持たないようにする
- 産後すぐからガードルを着用しない
- 痛い!疲れた!でも〇〇頑張る!!!
- おしっこをするときにお腹に力を入れておしっこを絞り出す
- おしっこで終わってもいきんで尿が残っていないか確認する
- おしっこを途中で止めて我慢する練習をする
「おしっこを途中で止める練習をした方がいい」はこれは実はNG行動です!
余計に脳が勘違いして、おしっこのコントロールが苦手になってしましますのでやらないようにしましょう!!!
そして「痛くても・疲れてても〇〇頑張る」も実はNGです!!!
疲れているのは、身体からのSOSのサインです。疲れている時は、身体のエネルギーが不足して脳が身体へ「ちゃんとした指令」を出せなくなってしまします。
筋肉・神経もうまく働かずにおしっこを我慢したり、止める力を発揮できなくなります。
休む事や頼る事は甘えではありません♡
尿もれ体操|簡単ケア
寝たままだったら、寝かしつけしながらできます♩
尿もれを防ぐには、骨盤底筋の筋力を強くする!!イメージがあると思いますが、実は筋力を強くするのは「緩む」「整う」の後なんです。
今回は尿もれを防ぐための土台になる「ゆるむ」「整える」方法をお伝えしますね🎵
深呼吸
呼吸は横隔膜が上下に動きます。
息を吐くと→横隔膜が広がり上に上がり→骨盤底筋が閉まる
呼吸と骨盤底筋は繋がって動くのです。
- 鼻から息を吸います(胸にいっぱい空気を入れます)
- 口を「う」の口にしてゆっくり吐きます
上半身のストレッチ
- 耳の前〜後ろで手を組みます(肩が力まないでできるところで組みます)
- 手を倒す反対側の肋骨を広げるイメージで胸を開いていきます
- 少し目線を床に向けると脇腹→背中へと伸びる場所が変わります
股関節のストレッチ
- 椅子に座って足を組んで
- 頭からお尻まで一直線を保ったままお辞儀します
- 曲げている側の股関節の後ろ側が伸びている感じがあればOK!
骨盤矯正・骨盤ケアで解決できる!
毎日子育てだけでも頑張っています!!
- ケアをする時間がない
- 産後半年経っても尿もれが良くならない
- 自分ではよく分からないから専門家に見てもらいたい
- ケアの方法があっているか分からない…
そんな時は「専門家のサポートを受けることをお勧めします♩
実は、上に書かれている対策でよくならない方は「骨盤以外の身体全体をケアする必要がある」サインです。
同じ人間の身体でも、生活スタイルや今までの怪我歴、運動歴、仕事、お家の環境が違うと身体の作りも変わってきますし「尿もれの原因」も人それぞれです。
あなたの「お悩み」をお聞きし、お身体を見ていきながらその根本的な原因を探して、整えていきます。
でも、また元に戻らないかな…
大丈夫です!!
あなたの生活スタイルに合わせて「身体を整えるおうちケアの方法」をお伝えするのでお家でも隙間で「自分で整える」事ができるようになるまで伴走します♡
半年以上続く尿もれや、身体のことで気になる事がある時はいつでも相談してくださいね♩
今すぐ始められるケアで自分の体を守ろう!
産後の尿もれ…
いつまで続くのか不安になるかもしれませんが、今回お伝えした事を生活にちょっと取り入れることで、少しずつ体が回復して尿もれも良くなると思います!
育児中は自分のケアが後回しになりがちですが「ママが健康でいること」「笑顔で入れること」が赤ちゃんとの時間をより楽しむためにも大切です。
赤ちゃんの為にも、ママの心と身体はリラックスできる事を取り入れてみてください♡
いつでもお気軽にご相談くださいね♩